想いのままに。

J窓系列夢小説

2016-01-01から1年間の記事一覧

永遠。

「…今日で最後にしよう。」 彼女から突然のサヨナラ。 「…え…なんで?…突然、そんな事…」 嫌だ。絶対に嫌だ。 繋いだ手が離せない。 人込みから離れた路地裏のカフェ。 ここで会えるのはいつも少しの時間だけ。 「…もし、もしこの事がバレたら、ケントは…」 …

truth~ショウタの場合~

「俺、次の休み予定あるから。」 この言葉を言うのは何回目だろう。 「そっか。じゃあ、また会えないね。」 もう2ヵ月は会っていない。 「そうだっけ?」 とぼけてみる。 「いいよ、別に。じゃ、また電話するね。」 素っ気ない返事。でもこれで良い。 俺は…

untruth~ショウタの場合~

「俺、次の休み予定あるから。」 彼のこの言葉を聞くのは何回目だろう。 「そっか。じゃあ、また会えないね。」 もう2ヵ月は会っていない。 「そうだっけ?」 彼には私と過ごす時間は必要ないらしい。でも、私は彼が好き。 「いいよ、別に。じゃ、また電話…

真実。

「まだ?」 「んーもうちょっと。」 彼女と出掛けると約束した時間から1時間が経過。 いつも準備に手間取ってしまう。 「ケント、先に出るね。」 「えっ!?ちょ、ちょっと待って」 年上の彼女と釣り合いたくて俺なりに一生懸命に身支度をする。 「お待たせ…

はじめに。

人を好きになる瞬間に理由はない。 例え相手がどんな人であっても。 だけど、この思いはきっと届かない。 どんなにたくさんの言葉を届けても。 だから この場所だけでいいから この想い…届いて…。